西武車両ガイド 10000系「ニュー・レッドアロー」


通勤特急としての評価が高い10000系「ニュー・レッドアロー」


●諸元表

製造年 平成5年〜8年
製造両数 84両
製造所 日立製作所
形式 クハ10100 モハ10200 モハ10300 サハ10400 モハ10500 モハ10600 クハ10700
定員 38名 64名 48名
自重(t) 35.0 43.0 41.8 33.0 43.0 42.0 35.0
全長(mm) 20000
全幅(mm) 2845
屋根高(mm) 4055 4230 4055 4230 4055
集電装置 PT-71系
主電動機 直流直巻補償付き自己通風形電動機
出力:150kw 電圧:375V 電流:450A 回転数:1850rpm
駆動装置 中空軸平行カルダン(たわみ板継ぎ手)
歯数比:5.73(86:15)
制御装置 抵抗制御・1C8M方式
日立 MMC-HTB20E(抑速発電ブレーキ付き)
補助電源 GTO2重チョッパ+トランジスタ12相インバータ方式サイリスタインバータ(SIV)150kVA
蓄電池 密閉形焼結式アルカリ蓄電池 60Ah
空気圧縮機 HS-20-4
制動装置 HSC-D電磁直通ブレーキ
性能 最高速度:110km/h 加速度:2.7km/h/s
減速度:3.5km/h/s(常用) 4.0km/h/s(非常)
台車 FS-542B(M車)・FS042(T車)緩衝ゴム支持式空気バネ台車
冷房装置 FTUR-220‐401(36000kcal/h)
車両概説  初代レッドアロー(5000系)の後継車として、新宿線「小江戸」からデビューした2代目レッドアローである。既に6000系が登場した後なので、下回りの性能がそれに準じる可能性もあったが、西武秩父線の連続する急勾配において安定した抑速ブレーキの発揮には回生ブレーキでは対応が難しいことから、101系の再利用になったのではないかと推測される。再利用といっても、実際に使われているのは主電動機ならびに台車、主制御器程度であり、補器類は新品が用いられているのは9000系と同じである。
 車内は主に通勤時の利用を考慮したと思われ、質素なつくりになっている。これは直接照明やロールアップカーテンの採用は他社特急車両と比較すると地味に受け取られる可能性もある。1850mm×1000mmの大型側窓は、あの「ワイドビュー」JR東海のキハ85よりも大きいところは景色を重視する秩父路を堪能するにはもってこいである。また意外なところでは、シートピッチが1080mmになっている点は、私鉄特急でも最大クラスであり、もっと評価されてもいいと思うのだが。。。
 平成15年に突如として増備車が登場、10112Fを名乗っているが、こちらはVVVFインバータ制御、シングルアームパンタ、LED愛称表示機となっており、車体こそ同じ物でありながら、下回りは全く別物となっている。