西武車両ガイド 2000N系


各停から快急までオールラウンドに活躍する2000N系


8両固定編成の大半が3色LED方向幕に交換されている。


東急車輛で更新工事を終えた車両は戸袋窓が埋められイメージを一新。前面助手席窓下に車号が付けられた。


●諸元表

製造年 昭和63年〜平成4年
製造両数 306両
製造所 西武所沢車両工場・東急車輛製造
車両番台 クモハ2400(Mc1) クハ2400(T'c) クモハ2500(Mc1) モハ2500(M2) モハ2600(M'3) クハ2600(Tc)
定員(座席) 136(48)名 144(54)名 136(48)名
自重(t) 40.0 35.0 40.0 29.0
全長(mm) 20000
全幅(mm) 2849.5 2806 2849.5
全高(mm) 4208 4065 4208 4065
車両番台 クハ2000(Tc1) モハ2100(M1) モハ2100(M2) モハ2200(M3) モハ2200(M4) クハ2000(Tc2)
定員(座席) 136(48)名 144(54)名 136(48)名
自重(mm) 29.0 40.0 29.0
全長(mm) 20000
全幅(mm) 2849.5 2806 2849.5
全高(mm) 4065 4208 4065 4208 4065
車両番台
クハ2000(Tc1)
モハ2100(M1) モハ2100(M2) モハ2200(M3) モハ2200(M4) モハ2300(M5) モハ2300(M6) クハ2000(Tc2)
定員(座席) 136(48)名 144(54)名 136(48)名
自重(t)
29.0
40.0 35.0 40.0 29.0
全長(mm)
20000
全幅(mm)
2849.5

2806

2849.5

屋根高(mm)
4065
4208 4065 4208 4065 4208 4065
集電装置 PT4320-S-A-M・PT-71系
主電動機 直流複巻補償付き自己通風形電動機
出力:130kW 電圧:N/A 電流:N/A
駆動装置 中空軸平行カルダン(たわみ板継ぎ手),歯数比:5.31(85:16)
制御装置 界磁チョッパ制御・1C8M方式(2連は1C4M)
MMC-HTR20G2
補助電源 電動発電機(MG)150kVA(2063F・2531F〜2545F)・
(BL-MG)140kVA・70kVA(2連)・(SIV)9次車以降(平成2〜4年度製造分)
蓄電池 N/A
空気圧縮機 HS-20K・HB-2000-CB(2063F・2531F〜2545F)・HS-20-4(9次車以降)
制動装置 HRD-1R全電気指令電磁直通ブレーキ
性能 最高速度:110km/h 加速度:N/A
減速度:3.5km/h/s(常用) 4.0km/h/s(非常)
台車 FS-372A(M・T'c車)・FS072(T車)ペデスタル支持式空気バネ台車
冷房装置 CU-72C・CU-72D・CU-72D改・CU-72D-1(42000kcal/h)
車両概説  2000系の項からの続きとなるが、老朽化した701・401系列の代替として再び2000系の製造が決定されたが、原設計から15年近く経過していたために車体構造を中心に大幅に見直された。大きな特徴としては前面のデザイン変更(ブラックフェイス)、戸袋窓の復活、白系化粧板の採用、蛍光灯の増設、側面方向幕の設置、一段下降窓の採用であり非常に明るい車内となった。この設計は後に登場する系列の基準にもなっており、さながら西武鉄道の90年代のスタンダードといったところである。
 下回りは2000系のものを基本的に踏襲するが、電子技術の進歩などにより、より小型化・耐久性の高いものに変更されているようだ。また、廃車車両からの機器類の再活用も目立ち、とくに701系の廃車ピークである平成元年〜2年にかけてはMGとCP、Tcの台車までもが転用されている。その後の増備分に関しては、6000系の設計過程と重なる部分があり、SIVや交流駆動のCP等再び変化が見られる。
 2000N系は製造途中から、ラッシュ時の遅延防止を狙って池袋線にも急遽投入され、以後新宿・池袋両線に配置されるようになった。車両レベルの両線間におけるバランスを考慮したものであると考えられる。また転配等も頻繁に行なわれ、特に8連口は6000系の投入状況により頻繁に入れ替わっていた。このあたりは「鉄道ダイヤ情報」に四半期に一度連載される「私鉄車両の動き」等を参照願いたい。
 現在、2000N系は製造を終了しているが依然、西武鉄道の最大勢力に変わりはなく、4ドアであること、2連から8連まで多彩な組み合わせにより、6000・9000系列と並んで主力として、また新宿線では2000系初期車と共通で運用されている。
 2005年より更新工事が始まった。製造後20年を経過した初期車については武蔵丘検修場にて簡易更新を行い、ドア付近の床板に黄色の滑り止めシートの貼付、ドアチャイムの設置、転落防止用スピーカー、スタンションポールが設置されている。これらは4連を中心に実施される見込みである。
 経年の浅い9次〜11次車は8連を中心に大規模な更新工事となっている。外観上ではパンタグラフのシングルアーム化、戸袋窓の廃止が目立つ。車内は101N系ワンマン車と同じく、LED式表示機とドアチャイムの設置、スタンションポール増設、自動放送装置の設置などが行われ、30000系に近い見付となっている。

形式と番台によりスペックが異なっているため、形式表記を止め番台表記になっています。



●形式写真(不足分は順次追加していきます)


クハ2001形奇数(海側)
西武新宿・飯能寄りの制御車。床下機器はATS本体と空気溜めが目立つくらいで、スッキリとしている。




モハ2101形奇数(山側)・・・上から2100番台、2200番台、2300番台
界磁チョッパ式の主制御器を有するM1車。海側には抵抗器が目立つ。8連の2100番台奇数・2200番台奇数・2300番台奇数、6連の2100番台奇数・2200番台奇数が該当する。従来は屋根上にパンタグラフを2台設置していたが、8連については架線の劣化対策から1台を撤去する編成が増えている。2200番台のパンタグラフ撤去部分は配管・ランボード等が全てきれいに撤去されている編成と、ランボード・パンタ台が残っている編成に分類される。




モハ2101形偶数(山側)・・・上から2100番台、2200番台、2300番台
モハ2101形奇数とユニットを組むM2車。海側にバッテリー、山側にMGまたはSIV、コンプレッサーなど補器類を集約している。補助電源は製造年次により新品のブラシレスMG、廃車発生品のMG、SIVと採用品が異なる。また、コンプレッサーも同様に直流式の新品(HS-20-K)や廃車発生品(HB-2000)、交流式の新品(HS-20-4)と3分類される。8連の2200番台については補助電源とコンプレッサーが省略されており、床下がかなりすっきりしている。


クハ2001形偶数(山側)
本川越・池袋方の先頭Tcである。床下はほとんど機器が無くすっきりしている。9次車以降の8連についてはクーラー後方にラジオアンテナを有する。



クモハ2401形・2500番台奇数(上:海側、下:山側)
4両固定は10両運転時のMT比率を7:3にするために3M1T編成となっている。クモハはモハ2500番台偶数とユニットを組んでいる点が2両編成のクモハと異なる。パンタグラフは登場時に搭載していたものの、後に母線を引き通して全編成撤去された。



モハ2101形2500番台偶数(上:海側、下:山側)
クモハ2500番台奇数とユニットを組むM2車。MGやCP、バッテリーなど補機類を集中搭載する。いわゆる前期型と称される2502〜2530は低騒音型のHS-20-K形CPを搭載するが、中期型と称される2532〜2546は廃車した701系からの転用品であるHB-2000形CPとなる点が目立つ。



モハ2101形2600番台奇数(上:海側、下:山側)
4両固定のM3車。ユニットの相手を持たないので1M制御となっている。このため、永久直列制御となり、回生制動が約40km/hで失効してしまう。


クハ2001形2600番台偶数(山側)
4両固定の本川越・池袋方に向くTcは2600番台を名乗るが、性能・外観共にクハ2001形偶数と同一である。