西武車両ガイド 3000系


優等運用が少なく地味に見られる3000系



3005Fは新宿線(南入曽)へ転属の上、6連化された。国分寺線とその乗り入れに限定運用されている。


●諸元表

製造年

昭和58年〜62年

製造両数

70両

製造所

東急車輌製造・西武所沢車両工場

形式
クハ3000
モハ3100
モハ3100
モハ3200
モハ3200
モハ3300
モハ3300
クハ3000
定員(着席定員)
136(58)名
144(64)名
136(58)名
自重(t)
29.0
40.0
35.0
40.0
29.0
全長(mm)
20000
全幅(mm)
2850
2811
2850
屋根高(mm)
4065
4246
4065
4246
4065
4246
4065
集電装置 KP62-A
主電動機 直流複巻補償付き自己通風形電動機
出力:130kW 電圧:N/A 電流:N/A
回転数:N/A すべり率:N/A
駆動装置 中空軸平行カルダン(たわみ板継ぎ手),歯数比:5.31(85:16)
制御装置 界磁チョッパ制御・1C8M方式
MMC-HTR20G
補助電源 ブラシレス電動発電機 140kVA
蓄電池 N/A
空気圧縮機 HB-2000-CB
制動装置 HRD-1R全電気指令電磁直通ブレーキ
性能 最高速度:110km/h 加速度:N/A
減速度:3.5km/h/s(常用) 4.0km/h/s(非常)
台車 FS-372A(M車)・FS072(T車)ペデスタル支持式空気バネ台車
冷房装置 CU-72B・CU-72C・CU-72D・CU-72D1(42000kcal/h)
車両概説  池袋線の平坦区間用として、2000系をベースに開発されたのが3000系である。当時の池袋線は4ドアの必要性が強くなかったと見られ、3ドア車体に2000系の下回りという地味な仕上がりになっており、そのためか良い評価があまり見受けられない。しかし、西武鉄道で初めて側面方向幕を搭載するなど目新しい点もある。
 先に3ドア車体と書いたが、これまでの101・701系の単独窓に対して601系以来とも言える2連窓が復活した。またラインフローが採用されたのもこの系列からで、空調設備の向上に大きく寄与している。下回りは2000系と同じであるが、放送装置・方向幕設定器が異なるために併結は不可能である。8両固定編成であり、朝ラッシュ時の運用にやや難がある点は否めなく、今後の動向が気になるところである。
 2010年の夏に突如動きがあった。それは3000系の6連化である。まず最初に3005Fが横瀬で編成替えを行い、中間1ユニット(3200番台)を廃車して組成変更した。目立った改造は行われておらず、単純に6M2T→4M2Tになっている。電気連結器を持たない単独運用のため、6連が有効長限界の国分寺線を専門に運用されるようになった。



●形式写真(不足分は撮影次第掲載します)



クハ3001形(上:海側、下:山側)
西武新宿・飯能方の制御車。ブレーキ装置と空気溜めが目立つ他はスッキリとした床下となっている。乗務員室にはダイヤル式の種別・方向幕設定器が設置され、編成全体を一括制御する。




モハ3101形奇数(海側:上から3100番台、3200番台、3300番台)
3100番台がM1車、3200番台がM3車、3300番台がM5車。番号は異なるが同一形態となっている。主抵抗器、主制御器、界磁チョッパ装置、パンタグラフを有する。2000系はパンタグラフの削減が進んでいるが、3000系は施工されていない。



モハ3101形奇数(山側:上から3200番台・3300番台)
山側には界磁チョッパ装置と主制御器が並んでいる。6両に短縮した編成はM3車が欠車となる。




モハ3101形偶数(海側:上から3100番台、3200番台、3300番台)
モハ3101形奇数とユニットを組む。3100番台がM2車、3200番台がM4車、3300番台がM6車。主に補助機器類が集中して搭載されている。海側にはバッテリー、電動発電機(MG)、空気溜め、ブレーキ装置が並んでいるが、M4車はブレーキ装置以外の補助機器が省略されている。




モハ3101形偶数(山側:上から3100番台、3200番台、3300番台)
山側にはにはHB-2000コンプレッサーが並んでいるが、3200番台は省略されていて床下がスッキリしている。



クハ3001形偶数(上:海側、下:山側)
本川越・池袋方の制御車。ブレーキ装置以外は床下機器がほとんど無くスッキリしている。