西武車両ガイド 30000系


「Smile Train」の愛称に相応しく、柔らかなデザインが多用されている30000系。


●諸元表

製造年 平成20年〜
製造両数 78両
製造所 日立製作所笠戸事業所
形式
クハ
38100
モハ
38200
モハ
38300
サハ
38400
サハ
38500
モハ
38600
モハ
38700
クハ
38800
クモハ
32100
クハ
32200
定員(座席)
141(45)名
153(51)名
153(54)名
153(51)名 141(45)名
141(42)名
141(45)名
自重(t)
26.5
33.9
33.5
25.9
25.0
33.8
33.3
26.9
N/A
N/A
全長(mm)
20000
全幅(mm)
2975
屋根高(mm)
4060
4172
4060
4172
4060
4172
4060
集電装置 PT-71系
主電動機 三相かご形誘導電動機
出力:165kW 電圧:1100V 電流:113A 定格回転数:1825rpm
駆動装置 中実軸平行カルダン方式 歯車型たわみ軸継手、歯数比:6.21(87/14)
制御装置 ※形式調査中
2レベルVVVFインバータ制御 1S8P接続(4MM開放可能)×2ユニット
センサレスベクトル制御、スペクトル拡散制御
補助電源 ※形式調査中
3レベルIGBTインバータ方式SIV 220kVA(三相440V、289A、60Hz)
蓄電池 密閉形焼結式アルカリ蓄電池 100Ah
空気圧縮機 MBU-1600Y-3(スクロール型)
制動装置 HRDA-1全電気指令電磁直通ブレーキ
性能 最高速度:120km/h 加速度:3.3km/h/s
減速度:3.5km/h/s(常用) 4.5km/h/s(非常)
台車 SS-175M(M車)・SS-175T(T車) モノリンク支持式ボルスタレス台車
冷房装置 ※形式調査中(50000kcal/h・ヒーター内蔵形)
車両概説  平成20年春に営業運転を開始した、現在において最も新しい系列の車両である。使用線区を地上線専用としたために、乗り入れ協定の制約にとらわれない設計、そして「新生西武鉄道」を強烈にアピールするために、西武鉄道として初めて社内横断プロジェクトを立ち上げて、内装を中心としたデザインを行なったという。
 車体は20000系同様に外板・骨組が一体となったアルミダブルスキンの大型形材を使用、接合箇所が少なくまた接合跡も目立ちにくいことから無塗装とした。また、踏切などでの衝突事故における安全対策として、側構体の連結面と妻構体の接合部を三角形の断面としている。また、外板は塗装を省略しているが、正面と側面の外観にはコーポレートカラーであるブルーに加えてグリーンのグラデーションカラーをデザインすることで、「都市と自然あふれる街並みを結ぶ車両」を表現している。内装はダブルスキン構体の一部であるマウンティングレールに、モジュール化した内装材をボルト付けする構造を採用しているのは20000系同様であるが、「たまご」をモチーフとしたデザインが随所に取り入れられ、20000系とは全く趣の異なるデザインに仕上がっている。操作機器は20000系に引き続いてワンハンドルマスコンの採用だが、20000系の左手式とは異なり、6000系改造車と同様のT字型ハンドルになっている。車両モニタ装置もバージョンアップしたS-TIMを搭載している。
 性能面では20000系に引き続きIGBT素子を使用したVVVFインバータ制御装置であるが、センサレスベクトル制御によって20000系より更に低騒音化が図られている。起動加速度は地上専用車としては最高の3.3km/h/sとなり、また60km/h以上での加速性能の向上、20km/h以上での定速度運転機能を備えている。
 30000系は101N系の置き換え用として今後数年で120両程度の製造が予定されてる。



●形式写真


クハ38100形(上・・・海側/下・・・山側)
西武新宿・飯能方の先頭Tc車。山側にS-TIM装置の箱が大きく目立つ他は主要機器が無くスッキリしている。



モハ38200形(上・・・海側/下・・・山側)
日立製の2レベルIGBTインバータ制御装置を積んでいる。西武新宿・飯能方にシングルアーム式のパンタグラフを有する。モハ38600もほぼ同一の機器配置。



モハ38300形(上・・・海側/下・・・山側)
モハ38200形をユニットを組む。補助機器類はこちらの車両に集約している。山側の西武新宿・飯能方にコンプレッサー、中央付近にSIVが配置されている。海側には中央付近にバッテリーが目立つ。モハ38700形も同形態である。



サハ38400形(上・・・海側/下・・・山側)
特に補器類は搭載されていない。山側の中央付近にS-TIM装置、海側の中央にバッテリーの箱が目立つくらいである。



サハ38500形(上・・・海側/下・・・山側)
基本的にはサハ38400形と同一であるが、バッテリーが省略されているため、一層スッキリした床下周りである。